1.打ち合わせ
必要量の糸を計画し、段取りします。
伝統の製紐技術を継承しながら、新しい表現を生み続ける。
誰も実現できないような難題を乗り越え、
職人が納得する品質を落とさず、少しでも早くお客さまにお応えする。
そうやってムラリーは創業からの60年、次代のニーズと製品に触れるすべての人のことを第一に考え、
お客様の信頼を少しずつ積み上げてきました。
常に80色の色糸を常備。組み合わせ次第でバリエーションもほぼ無制限に展開することができます。また、糸素材である撚糸加工などを内製化することで、さらに複雑な表現を可能に。加工糸メーカーに依存せずに必要量のみ生産できるので、小ロット製作への対応も飛躍的に向上しました。
ムラリーの複雑で存在感のある紐は、近年アパレル業界からの需要も高く、海外ハイブランドに採用された実績もあります。
お客さまのデザインやアイディアを元に製作することもありますし、ムラリーの職人ならではのアイディアから商品化につながることもあります。
時には糸で「あそぶ」ように、誰もやったことのない表現を探しながら、日々製紐という仕事に向き合っています。
あなたの「こんな紐はできないか?」を、ぜひお聞かせください。
ムラリーの製品が高品質かつスピーディなのは「製紐は機械で自動化されているから」と思う方もおられるかもしれませんが、実はそうではありません。
秘密は「チームワーク」と「検品」にあります。
「検品」では、機械が組み上げた状態から不良箇所を除いています。
不良箇所と判断されるのは、わずかな糸の染めムラ、形状不良、ゴムの伸縮不良など。慣れないとうっかり見過ごしてしまいそうな些細な違いを判断できるのは、いつも手で直接紐に触れていると自ずと身につく職人の感覚あってこそ。単に機械が組み上げるだけでは、高品質は保てないのです。
ムラリーで働くスタッフ全員が糸掛けを習得した職人です。
製紐の根幹である糸掛けを習得していれば、お互いの業務の穴をカバーしあうことができ、急な変更にもチームワークで対応できるのです。
また、工程のひとつひとつを常に見直し、カイゼンを欠かしません。
省スペースで、必要なものにすぐ手が届く工場。より人が動きやすい、無理・無駄のない動線。
そんな環境の中で作られた製品は、最短1日でサンプルが作り上げられます。
早さを実現するのは、蓄積されたノウハウと、ほんのささやかな、たくさんの工夫。
高品質を保つのは、職人の手と目。
そうしたひとつひとつ、ひとりひとりの力が積み重なり、ムラリーの強みになっているのです。
必要量の糸を計画し、段取りします。
数本の糸を撚り合わせて1本の糸を作ります。複数の色糸を撚れば色に深みを出すこともできます。
糸をボビンに巻きます。
ボビンを機械にセットします。ムラリーではスタッフ全員が糸掛けに対応できるよう研修しています。
組み目、糸のテンション具合などを調整します。
機械で組み上げます。動作や製品に異常がないか念入りにチェックし、素早く対応します。
色ムラ、汚れ、組みムラなど、手で触って検品します。
必要量を巻き上げ、裁断し、梱包します。